預金残高11兆円超、貸出金残高約8兆円。名実ともに北海道の経済を支える地域金融機関、北洋銀行 。同行は2025年8月に「北海道の魅力度・幸福度をともに日本一へ」という長期ビジョンを掲げ、地域の課題解決にもう一歩踏み込んだ「持続性のある支援」を加速させています。
今回、JOYCLEへの出資と共創を決めた公金地域創生部の石田竜士さんと土井川億紀さんに、代表・小柳裕太郎がインタビュー。B Dash Campでの運命的な出会いから、北海道が直面する廃棄物インフラの危機、そして「分散型インフラ」が切り拓く地域の可能性について語り合いました。
銀行が変わる、北海道を変える――「挑戦を後押しする風土」への転換
小柳: まずは、北洋銀行さんがいま最も大切にしているビジョンについて教えてください。
石田: 銀行全体として「北海道のために」という想いがより強まっています。2025年に策定した長期ビジョンでは「北海道の魅力度・幸福度をともに日本一にする」ことを掲げ、今年度からの新中期経営計画でも、まちづくりや地域課題解決に振り切った内容を打ち出しました 。
土井川: 私たちの「公金地域創生部」も、従来の点的な支援から、地域全体を面で支える支援へと動きを変えています 。銀行全体として、新しいことへの挑戦や自主性を重んじる風土が浸透し、「どうすればできるか」を一緒に考えるマインドに変わってきていると感じます。

なぜJOYCLEだったのか――「北海道文脈」と「刺さる言葉」
小柳: 2025年春の「B Dash Camp」での出会いから、驚くべきスピードで出資が決まりました。決め手は何だったのでしょうか。
石田: 最初は、小柳さんのプレゼンが本当に素敵で、隙を見て話しかけに行ったのがきっかけでした 。出資にあたって重視したのは、徹底した「道内文脈」です 。JOYCLEの「運ばず、燃やさず、資源化する」というコンセプトは、土地が広く、輸送コストやドライバー不足に悩む北海道のごみ処理課題にピンポイントで刺さりました。
土井川: 銀行員はどうしても「確実性」を見てしまうのですが、JOYCLEには北海道電力さんとの連携や石狩市さんでの実証実験といった具体的な実績がありました 。社会的意義だけでなく、経済性との両立をデータで示している点も、信頼に値すると判断しました。

北海道が直面する「廃棄物インフラ」の限界
小柳: 自治体支援の現場では、ゴミ問題の深刻さをどう感じていますか。
石田: インフラが「当たり前にあるもの」として語られすぎている一方で、実は限界が近いのではと感じています。多くの自治体では、指定ごみ袋代などの手数料収入だけでは、ごみ処理にかかる費用の全額を賄いきれていないのではないでしょうか。
小柳: 実際、今ご相談をさせて頂いている当別町では石狩市のクリーンセンターに運んでいた廃棄物を、さらに遠距離である札幌市まで運ぶ必要が出るかもしれず、ゴミを運ぶコストが重くのしかかり、ドライバー不足によってインフラ維持そのものが危ぶまれています。
土井川: 自治体も「このままではいけない」と分かっていても、解決の「引き出し」がなかったんです 。だからこそ、JOYCLEのような「分散型インフラ」という選択肢は、私たちが自治体と深い話を始めるための強力な武器になります。
描く未来――「地域インフラの再定義」と横展開
小柳: 今後、北洋銀行さんとJOYCLEでどんな景色を作っていきたいですか。
土井川: 北海道が広いことは、これまではデメリットと捉えられがちでしたが、JOYCLEの仕組みがあれば、それを逆手にとった新しいまちづくりができるはずです 。一つの課題解決から周辺の課題解決へと繋げ、地域に余力を生み出していく。そんな「面的な課題解決」を一緒に進めていきたいですね。
石田: 銀行としても、単にお金を出すだけでなく、ネットワークをフル活用して自治体や地元企業とのマッチングを主導していきます。まずは北海道で成功事例を作り、それを全国に横展開していく。小柳さんと一緒に、北海道から日本をアップデートしていく好事例を作れるのが楽しみです。

投資を検討する方へ――「スピード感と人間力の共鳴」
小柳: 最後に、JOYCLEを応援してくださる方々へメッセージをお願いします。
石田: 地方銀行は「型があるもの」を展開するのが得意ですが、JOYCLEとはその「型」をゼロから一緒に作れるワクワク感があります。小柳さんの圧倒的なスピード感と、縁を大切にする人間力(GNO:義理人情恩)は、周囲を巻き込む力に溢れています。
土井川: 北海道の未来、そして日本のインフラの未来を本気で変えようとするJOYCLE。私たちは、JOYCLEが描く「ゴミステーションで資源化される世界観」を一日も早く実現できるよう、全力で伴走し続けます。

